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真夜中に...想い出ばなしと…だらりんちょ

#072 公園。

『公園。』

 

 

原付に乗込んで走る事15分

キミが待つ病院の入口

 

 

 

ーごめんね...何かワガママ言っちゃったよね?

 ーワガママ?言ってないよ

 

 

ーでも...長電話しちゃって...それで病院まで来てもらっちゃって...ゴメンね

 ーいや、逢いたいって言ったのは俺だから気にするなよ

 

 

ー公園に行くでもいい?

  ーいいよ。

 

 

 

 

 

 

 

ーこれ。こっちでいい?

彼女はボクが着く前に飲み物を買っていてくれた。

 

 ーありがとう。じゃぁ、遠慮なく頂きます!

 

 

 

ー前に話したこと...

 ーうん。...また何かあった?

 

 

ーあまり詳しくは話したくないけど...もうボロボロなの。

 ーそっか...辛いね。今は話したくなったらでいいからね

 

ー少しだけでいいから手をつないでくれる?

 ーもちろん。

 

突然溢れ出す涙にボクは戸惑ったよ

何かに安心した様子でキミは大きな溜息を1つ風の中にまぎれさせながら...

 

 

ーはぁ...温かい...この温もり覚えていれば少しは眠れるかな

 ー泣かないで。今はそばにいるから

 

 

 ーうん。

 

 

 

ボクはキミの手をギュッと握って何も話さなかった。

キミはボクの手をギュッと握り返して潤んだ瞳で見つめ返していた

 

 

 

a day 

 

 キミの一日が雨ならば 

 ボクは温かい風になって濡れた体を乾かそう 

 

 キミの一日が雪ならば 

 ボクは優しい焔となって部屋中暖かい空気にして待っていよう 

 

 キミの一日が曇りならば 

 ボクは明るいヒカリになってキミの帰り道を照らしていよう 

 

 キミの一日が雷ならば 

 ボクはキミの上コッソリ立って避雷針となろう 

 

 キミの一日が穏やかならば 

 ボクはキミの膝の上で陽だまりの中眠る猫になる 

 

 今日も明日も...その未来もずっと 

 キミの一日がステキである様にボクはキミを愛し続けたい