2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
『BOY』 Boy,いつの間に眠ったの? Boy,腕の中で夢を見ているの? 白い吐息は心を曇らせて...二人微笑んでいたあの頃が映し出されるの Boy, もう少しだけ腕の中で眠って Blue,この切ない気持ちをかき消して 明日になれば別れてしまう...二人の淋しさは隠しき…
『ごめんなさい。』 太陽はボクを見ていた。 月もボクを見ていた。 小学6年生の夏、ボクはお金を盗んだ。 それはただ遊ぶ金欲しさにやったんだ。 太陽は知っている。 月も知っている。 ボクは毎日盗んだ。 母が管理していたお店の釣り銭を毎日盗んだ。 ずる…
『TBC夏まつり ゲソあげ事件』 1985年の8月 お盆も終わり、いよいよ夏休みも佳境になってきた。 夏が終わって行く淋しさの中、俺には楽しみにしていたイベントがあったのだ! それはTBC夏まつり 仙台の夏まつりと言えば『七夕祭り』 ...なんだけど、子供の俺…
『…うそ?』 小学5年生が始まって半年を過ぎた頃。 それはとても衝撃的な出会いだったんだ。 ボクは放送委員会に所属していた。 委員は当番制で給食の時間に放送を担当する。 その日、当番放送が終わって教室へ帰る時の事。 隣のクラスの壁に数枚の絵が貼り…
『小さなICU』 給食を食べ終わった火曜日の昼休み。 ボクたちは昨日放送されたプロレスの話で盛り上がっていた。 ー 昨日の藤波強かったなぁ! 増田君がやや興奮気味に話しかけてきた ー でもさぁ、途中で負けるかと思ったよ...あの反則はないよなぁ ー それ…
『さよなら、じいちゃん』 俺、コドモだったから良く意味がわからなかったんだ。 もうすぐ終業式を向かえる12月21日 突然、教頭先生が教室に入ってきて担任の由美子先生とヒソヒソ話 スグに俺の名前を呼んだ先生の表情は硬かったの覚えているよ。 ー 君、ス…
『大雪のクリスマス・イブ』 1980年のクリスマス・イブは朝から雪が降っていた。 ホワイトクリスマス...恋人達には最高のロケーション ちびっ子だったボクには関係のない迷惑な雪の降る日 その日は終業式だった 数日かけて荷物を持帰っていれば良かったんだ…
『prologue 』 木々が芽生える春に喜んで どこまでも続く青い夏の空に高揚し 暮れゆく夕焼けに秋風を感じて 寒い冬をキミと過ごしたいと願う 長い人生か短い人生か それは誰にもわからないけど そんな毎日は日常だから たぶん特別ではなく誰でも同じ様に思う…