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真夜中に...想い出ばなしと…だらりんちょ

#331 神様でもないくせに

『神様でもないくせに』

 

 

 

 命の期限が宣告される。

 

 神様でもないのに人の命の期限がわかるだなんて残酷だね。

 自分のココロにワガママな決別を誓った俺はきっと天国には行けないのだろう。

 その犠牲を払っても決めたコトが最近悲しく感じるのはどうしてかな...

 

 命の重さは何にも変えられないくらい重たいもの

 ましてそれが家族ならなおさら...

 

 家族とはお互いにその命を支え育むコトをしなければいけないのに俺はそれを放棄した。

 

 命の期限にココロの振り子が揺れだす。

 まるで大きな柱時計の振り子の様だ。

 

 段々と揺れが大きくなる。

 正確に時を刻んでは命の期限をカウントダウン

 

 揺れは大きな責めとなってこのココロを蝕むんだ。

 

 その揺れが怖い

 この揺れが憎い

 

 ココロが潰れそうになる

 ココロが壊れそうになる

 

 余計な事は考えるな

 

 これが俺の運命なら仕方がない

 これが俺の十字架なら背負うよ

 

 覚悟は出来てる。

 

 だから考えるな

 だから考えるな

 

 考え出したら溺れるぞ

 身体中に警告が走る

 

 考えちゃいけない

 考えちゃいけない

 

 その思いと裏腹に蘇る幼い記憶

 

 引き出しの中は埃がかっているけれど...

 紗がかかっているけれど蘇る

 

 どうしたらいい?

 どうすればいい?

 

 掻き乱すな

 騒ぎ立てるな

 

 ボクはあなたの息子で幸せだったのでしょうか?

 あなたはボクが息子で幸せだったのでしょうか?

 

 もう終わらせたいんだ

 

 

 だから…

 

 

 

 命の期限の宣告なんかするな

 

 

 

 神様でもないくせに