『同じ思い -香-』
彼には捨てたいものがある。
その話しは少し聞いていたんだけど
核心をついて聞いたわけじゃない。
内容こそ若干違うけれど
私も同じ思いをしたことがあるから少しだけ彼のキモチがわかる。
捨てれるものなら捨てたかったあの頃。
今とはまったく違う世界で生まれたなら
あんなにつらい思いはしなかったのかな。
誰からも見放されて
誰からも必要とされていなくて
本当に孤独な時期があって
当時 目にうつるものはすべてモノクロだったし
何の音も耳には入ってこない。
何も思い出せない数年がある。
そこから
私はひとりでも楽しいんだってことを覚えて
前に誰かがいてもついていかず
横にいる人が一緒に並んで歩こうと言っても
私は私っていうヒネクレモノな人生になった。
だから自分でだした結論に間違っていれば自分なりに軌道修正し
最後にこれでよかったんだと思いたい。
偉そうに言ってる私もつぎはぎだらけ。
でも今まであったことが自分を成長させてるはず。