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真夜中に...想い出ばなしと…だらりんちょ

#080 Angel

『Angel』

 

 

 

ーねぇ、お茶しに行こう。

 

駅から少し歩いた雑居ビル 狭いエレベーター

何となく毎回来ている喫茶店に入るボクたち

 

初めて来た時からやる気が感じられない店員さんが迎えてくれる。

 

ーいらっしゃいませ~ どうぞ...何にします?~

 ーじゃぁ、コーヒーとレモンティーください

 

今日の出来事、友達との話...たわいもない話

それが楽しかった。

 

コーヒーを半分飲んだ頃合いで急に話題を変えられた

 

ー聞いていい?あなたにとって私ってどんな存在?

 ーなに??急に?どんな存在?...そうだなぁ...なんつーか...う~ん....

 

ースグに言葉出てこないんだ...

 ーいや、なんつーか...ほら...大切な人だからさ、掛替えのない存在っつーか...

 

ーああ、お釈迦様てきな感じ?

 ーいや、お釈迦様っていうよりかは...そうだなぁ...ほら、書いたじゃん、”エンジェル”だよ

 

ーふふ、エンジェルって何か照れちゃう...キザ過ぎない?

 ーまぁ、キザかもしれないけど...

 

どうしてエンジェル?

 ーそれはまぁ、今まで出逢った女の子の中で一番可愛いし、優しいし...

 

ーあわわ...もうやめて、言わないで照れるから...

 ー自分で聞いたくせに

 

 

ーだけど...やっぱり私、ダメな女よね...

 ーどうして?そんな事ないぜ?

 

ーあなたに想われているのに...どうしていいか解らないし...

 ーうん...時間は...まぁ、あるから

 

今夜こそAngelは舞い降りてくるのだろうか?