『Angel』
ーねぇ、お茶しに行こう。
駅から少し歩いた雑居ビル 狭いエレベーター
何となく毎回来ている喫茶店に入るボクたち
初めて来た時からやる気が感じられない店員さんが迎えてくれる。
ーいらっしゃいませ~ どうぞ...何にします?~
ーじゃぁ、コーヒーとレモンティーください
今日の出来事、友達との話...たわいもない話
それが楽しかった。
コーヒーを半分飲んだ頃合いで急に話題を変えられた
ー聞いていい?あなたにとって私ってどんな存在?
ーなに??急に?どんな存在?...そうだなぁ...なんつーか...う~ん....
ースグに言葉出てこないんだ...
ーいや、なんつーか...ほら...大切な人だからさ、掛替えのない存在っつーか...
ーああ、お釈迦様てきな感じ?
ーいや、お釈迦様っていうよりかは...そうだなぁ...ほら、書いたじゃん、”エンジェル”だよ
ーふふ、エンジェルって何か照れちゃう...キザ過ぎない?
ーまぁ、キザかもしれないけど...
ーどうしてエンジェル?
ーそれはまぁ、今まで出逢った女の子の中で一番可愛いし、優しいし...
ーあわわ...もうやめて、言わないで照れるから...
ー自分で聞いたくせに
ーだけど...やっぱり私、ダメな女よね...
ーどうして?そんな事ないぜ?
ーあなたに想われているのに...どうしていいか解らないし...
ーうん...時間は...まぁ、あるから
今夜こそAngelは舞い降りてくるのだろうか?