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真夜中に...想い出ばなしと…だらりんちょ

#093 悲しい予感、さよならの予感

悲しい予感、さよならの予感』

 

 

 

悲しい予感

さよならの予感

 

何を考えても ただ謝ることばかり

何を考えても 自分を責めることばかり

 

私の心の中の悲しみの分だけ

私の心の中のさよならの辛さの分だけ

 

涙が出たわ

涙が後から後から出てきて止まらなかったわ

 

 

悲しい予感

さよならの予感

 

あなたは私に聞いたわ、最後の質問

”これるの?これないの?”って...

 

簡単に考えて良いからなんて言われても

これに答えるって今までの全てが本物か嘘だったのかをはっきりするみたいに思えた

だとしたら これほど重要なことはないと思うの

 

 

悲しい予感

さよならの実感

 

もういい加減なことはやめる

もうはっきりしなくちゃね

 

”いけない…。”こんな一言が

こんなにも重く悲しく感じた事はなかったわ

 

 

悲しい実感

さよならの実感

 

私のあげたミサンガ

”願い叶わなかった。”と屋上の柵に引っ掛けたね

 

私の心にひどく突き刺さった言葉

私のせいだね全部

ごめんなさいの言葉だけが頭に広がる

 

 

悲しい実感

さよならの実感

 

あの時もらった返事の手紙…Missing Manと書いてあったね

あなたはこの意味を”寂しがりやの小さい男”という意味だと投げ捨てるかのように言って行ってしまいました。

 

頭の中で白いペンキをぶちまけたみたいに真っ白になって目眩いがした

ここまで言われるとは思いもしなかった

 

バカだねそれぐらい言われてもおかしくないのに

あなたに言いたい事、謝りたい事まだたくさんあったのにあなたは背を向けて行ってしまいました。

 

 

悲しい事実

さよならの事実

 

あなたが去った後

悲しみよりも後悔と恐怖が私を包み込んだ…

 

もう偶然会ったりするのも

話したりするのも嫌なんだろうといった恐怖が…

 

仕方がないとは思いながら

ごめんなさいの一言も言えなかった自分がとても小さく醜く見えてしょうがなかった

 

 

悲しい事実

さよならの事実

 

屋上から見下ろしたホームにあなたの姿を見たわ

聞き慣れたクツを引きずる音…聞こえるわけないのに...聞こえた気がしたの

 

ちょっと乱暴に緑色のベンチに座り、足をのばして組んでいる

行かないで!って言いたかったのに...今からだったら間に合うのに怖くて行けなかった

 

数分してあなたはベンチから消え

あなたを乗せた電車が走り出した

 

まるであなたをかっさらうように…

まるで2度とあなたに会えなくなるように…

でも、あなたに背を向けてさよならするよりは突き放されてさよならした方が楽だったに違いない

 

 

悲しい事実

さようならの事実

 

今まであなたと過した事は全て思い出にするの

いつか忘れて…そして… 

 

無理矢理自分にそう思わせて

私も自分のミサンガをあなたと同じ柵に引っ掛けてきた

 

今まであなたと過してきた事も一緒に置いてきた…そして言葉も…

 

 

最後の最後まで言えなかった言葉

もう他人になってしまった大切なあなたへ…

 

私いい加減な女やめます

 

ごめんなさい。

さようなら。

 

そして、ありがとう…。