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真夜中に...想い出ばなしと…だらりんちょ

#305 半年分のアイシテル

『半年分のアイシテル -香-』

 

 

彼が私の街に着いたのは15:30

手際が悪くてお迎えに行ったはいいけど少し遅刻。

 

車を駐車場に停め彼を探す私。

走ったわけではないのに息切れがする。

遅刻するから待合室で待ってて とメールしたから足早に向かう。

 

視線を感じた先に

大好きな彼がいた。

 

タバコを吸うため外にいたから。

 

いつもはカメラの向こう側なのに

今日はやっと手の届くところに彼が来た。

 

お疲れさま。

半年ぶりだね。

 

長旅で相当疲れているはずなのに 

彼は私の大好きな笑顔で

冷たい私の手を握って離さなかった。

 

彼は半年分の「アイシテル」を言い続けた。

 

 

私の唇から彼の唇に運んだものは大好きなチョコレート。