『pain』
混乱している
本当は何も手につかない
今、ここにある感情を押さえ込んで日々を過ごす事で何とか平常を保っている気がする
こんな静寂の中にいるよりも
雑踏の中にいる方が気持ちまぎれるに決まってる
眠る事を選ぶよりも起きている事を選んだ方が気がまぎれる
ねぇ、今まで失ってきたもを取り戻せると力とこれから失うものを避ける力
ねぇ、私はどっちが欲しいの？
時間が1秒過ぎる度にあなたの痛みは増えて
時間が1秒過ぎる度に私たちの望みが薄れて行く
そんな気持ちをどう表現するべきなの？
そんな思いを誰にぶつければいいの？
自分を理由に逃げて
生きる術を理由に逃げて
もがけばもがく程
目に浮かぶのはあの無機質な笑い顔で情けないと言う目をしている姿
逃げろと言うのか？
殺せとまだ言うのか？
落ちる涙を理由に逃げるのか？
落ちる心を理由に殺すのか？
また繰り返すつもりか？
あれだけ苦しめられて
今だに解放されないこの弱った心の痛みを忘れた振り
悪夢は繰り返されている
繰り返されてる事を受け入れてしまえ
助けてくれ
いずれは誰もが通る道だと受け入れてしまえ
そうだとしても現実はあまりに辛すぎる
もちろん父さん、あんたのせいだとは思わない
あんたの呪縛だとは思いたくない
これは現実で闘っているのは私ではないのだから
だけど、哀しくて、心が痛くて、ここから逃げたくて
だけど、それでも時間は流れて、それでも本当の事はやってきて
崩壊して行く
浜辺の砂を嘘で固めて作った心は大きな波にのまれて
いとも簡単に崩壊して行く
眠れない夜に痛感する
本当に私は弱い生き物だ
それでもコタエは見つからない
構わないさ
それでも俺もあなたもまだ生きているのだから
