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真夜中に...想い出ばなしと…だらりんちょ

#132 Anniversary

『Anniversary』

 

 

今日 キミに逢った

今日 キミにまだ好きだと伝えた

 

キミはただ黙っているだけ

何か話をして欲しかったな

 

いっそ、さよならとか嫌いとか言われた方が楽だったろうに…

 

結局、キミはボクに背中を向けた

 

 

そうじゃないのに…そうじゃないのに…

 

 

キミは黙って帰って行った

風がキミをさらって行った

 

そんな気持ちだった

 

 

屋上へ行った

 

あの時 柵に引っ掛けたミサンガ

今も変わらない願いを掛けたミサンガ

この街の何処かへ消えていた

 

キミも消えた

 

どうしたらいいのかわからなかった

辛い自分の心を隠そうとしていただけ

 

キミが消えて行く

 

たまらなく苦しくて息が出来ない

沈む太陽がたまらなく眩しかった…目が潰れる程に眩しかった

もう二度とキミの笑顔を見れないと思うと自分自身に怒りを覚える

 

今日はキミに初めて出逢った日

そして、キミが消えた日

 

キミが10円玉で彫った落書き...今もエレベーターホールに残っている

俺の名前と日付…思い出だけがそこに残されたまま

 

byebye 忘れてしまうしかない哀しみに

 

時の間に想い出を...大切な想い出を箱に詰めて

キミの好きなガーベラを添えて流してしまえばきっと…