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真夜中に...想い出ばなしと…だらりんちょ

#150 付き合っているの?

『付き合っているの?』

 

 

暑く晴れた夏の土曜日

俺たち仲間はみんな大きな公園の野外音楽堂に集まっていた。

 

野外ライブってやってみたくない?

そんな一言でスタートした企画。

 

朝からみんなで準備をして、お昼くらいにスタート。

俺たちの出番は最後から2番目

何かしらバタバタ動いてて、やっと座れた頃。

 

 

 ータカシくん…来たよ♪

  ーおぉ~いらっしゃい(笑)

 

 ーなんで笑うの?

  ーいや、来るとは思わなかったから…マミ、オザキと来たの?

 

 ーえ?行くって言ったじゃん!もう...あ、オザキ君...ううん違うよ…今ここで会ったばっかりだよ。ねぇタカシくん忙しい?

  ーもうすぐ出番だから少し忙しいかな

 

 ーそっか…

  ー何だよその顔…スグに戻ってくるから待ってて

 

 

  ♪

 

 

 ーただいま!どうだった?

  ー何かカッコ良かったよ...この前のパレードとは違うね...何かロックしてた!

 

 ーマジ?いやぁ、照れるわ(笑)

  ーね、「うん」って言ってくれない?

 

 ーうん。で、いいかい?

  ーいいよ。

 

 ーえ?なーに?なんで「うん」なの?

  ーいいの。今はそれでいいの。

 

 ーごめん、もっと話したいんだけど…あっちの手伝いあるんだ

  ー大丈夫、あと私適当に帰っちゃうけど…明日か明後日会える?

 

 ーうん。明日バイト3時に終わるからそれからでもいい?

  ーわかった。駅の改札前で待ってるね

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

あのね、さっき彼に聞かれたの。

 

私とあなたって付き合っているの?って

私たち曖昧だから「うん」って言えなかったの

 

彼に「付き合ってないよ」って言った直後にあなたが来たから

だから…「うん」って言ってって言ったのよ

 

 

ねぇ、私が欲しい答え

きっとあなたは知っているわよね

 

ねぇ、あなたの答え

きっと私と同じ気持ちよね

 

いつも感じているでしょ

あなたへと向かっているこの気持ちを

 

いつも感じているわ

あなたの私への思いを

 

ねぇ、私を見つめて欲しいの

ねぇ、照れないで真剣に言って欲しいの

 

私たちって付き合っているのよね?