『付き合っているの?』
暑く晴れた夏の土曜日
俺たち仲間はみんな大きな公園の野外音楽堂に集まっていた。
野外ライブってやってみたくない?
そんな一言でスタートした企画。
朝からみんなで準備をして、お昼くらいにスタート。
俺たちの出番は最後から2番目
何かしらバタバタ動いてて、やっと座れた頃。
ータカシくん…来たよ♪
ーおぉ~いらっしゃい(笑)
ーなんで笑うの?
ーいや、来るとは思わなかったから…マミ、オザキと来たの?
ーえ?行くって言ったじゃん!もう...あ、オザキ君...ううん違うよ…今ここで会ったばっかりだよ。ねぇタカシくん忙しい?
ーもうすぐ出番だから少し忙しいかな
ーそっか…
ー何だよその顔…スグに戻ってくるから待ってて
♪
ーただいま!どうだった?
ー何かカッコ良かったよ...この前のパレードとは違うね...何かロックしてた!
ーマジ?いやぁ、照れるわ(笑)
ーね、「うん」って言ってくれない?
ーうん。で、いいかい?
ーいいよ。
ーえ?なーに?なんで「うん」なの?
ーいいの。今はそれでいいの。
ーごめん、もっと話したいんだけど…あっちの手伝いあるんだ
ー大丈夫、あと私適当に帰っちゃうけど…明日か明後日会える?
ーうん。明日バイト3時に終わるからそれからでもいい?
ーわかった。駅の改札前で待ってるね
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あのね、さっき彼に聞かれたの。
私とあなたって付き合っているの?って
私たち曖昧だから「うん」って言えなかったの
彼に「付き合ってないよ」って言った直後にあなたが来たから
だから…「うん」って言ってって言ったのよ
ねぇ、私が欲しい答え
きっとあなたは知っているわよね
ねぇ、あなたの答え
きっと私と同じ気持ちよね
いつも感じているでしょ
あなたへと向かっているこの気持ちを
いつも感じているわ
あなたの私への思いを
ねぇ、私を見つめて欲しいの
ねぇ、照れないで真剣に言って欲しいの
私たちって付き合っているのよね?